ゼネコン社員が転職で失敗しないため「知っておきたい知識」

ゼネコンの現場のイメージ


当サイトは、ゼネコンで働くあなたが転職を考えるときに、誤った選択をして将来後悔しないため、知っておきたい知識をまとめています。

毎日仕事で忙しいゼネコン社員は暇がありません。転職について十分な情報を収集することも難しく、勉強する気力も残っていない人が多いでしょう。

このサイトでは、そんなあなたが最小の労力で、必要な知識や考え方を学べるように、情報をギュッと濃縮してまとめています。

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あなたに最適な選択肢と方向性を見つけて下さい。

ゼネコンから転職し、時給換算で収入は3倍以上に

私は数年前まで、とあるスーパーゼネコンの一社で働いていました。

このサイトを見ているあなたは、おそらく転職したい、そしてこのサイトを読まれていることでしょう。

私はとあるスーパーゼネコンで約15年働きました。

しかし転職することで、働く時間は半分に、そして年収は1.5倍に。

時給換算で3倍になりました。

その経験から、ゼネコンが良くなるためには、どんどんゼネコンマンが転職すべきだと気づいたんです。

どんどん働き盛りの人がゼネコンから転職することで、経営陣が危機感を覚える。

その結果、ゼネコンで働く人達が、より良い生活を遅れるんじゃないだろうか。

このサイトを立ち上げたのは、そういう思いからです。

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私が転職を考え始めたキッカケ

参考まで、私が転職を考え始めたきっかけについて説明します。

興味のない方は読み飛ばして下さい。

私は約15年間、ゼネコンの仕事に対して、全く疑問を感じませんでした。

しかし、ある日をきっかけに、疑問を感じることになったのです。

その疑問とは、ほんの些細なことです。

何かと言うと、住宅補助を打ち切られたこと。

住宅補助とは賃貸に住んでいる家賃の補助で、年間80万円くらいもらえるものです

実は私の嫁は、自営業で年収は300万円くらい。

ただ売上は1,000万円ちょっとあったんですね。

会社の人事部がこれに目をつけて、ある日メールが来ました。

あなたの年収より、あなたの嫁の方が稼いでいるので、住宅補助を打ち切ります。

え?、、、

何を言ってるのか分からない、、、

慌てて私は問い合わせました。

しかし担当者は、

「あなたより奥様が年収が上なので、あなたは扶養されている立場です。

だから、会社としてあなたに住宅補助を出すことはできません!」

との返答。

ここで私は気づきました。

この人も悪気があるわけじゃない。

会社に貢献するために、自分なりの成果をあげようと必死なんだ。

だからこの人のせいではない。

会社にとって、私の給与はコスト(費用)。

私にかけるコストを下げることは、会社にはプラスなんだ。

この人は、今期の業務成果として人事考課のときに

「今季の成果として、コストを〇〇%下げました!」

と報告して、自分の成果を報告しないと、自分の首が危ないんだろう、、、

私は、この前5年ほど役職がついてからは残業代はありませんでした。

月に平均200時間くらいは残業し、役職手当は10万円ほど。

朝7時30分に出社し、8時にラジオ体操をして、平均夜22時くらいまで働く。

遅いときは終電25時。

でもゼネコンでは当たり前です。

時給換算では、吉野家のバイトといい勝負でしょうか。

30代でそうですから、自分が50代になったとき、会社にどれだけ貢献できるのか?

50代のある日、会社から告げられるかもしれない、

「あなたは頑張ったけど、残念ながら給与を支払うだけの貢献を今できていない、だから協力会社へ出向するか、早期退職を選んで下さい。」

それを告げる人も悪気があるわけではないでしょう。

自分も苦しいけど、会社として厳しいから、給与が高くて価値が低い人から辞めてもらうしかない。

それが人事という仕事ですから。

もしあなたが20代〜40代でこの現実に気づいたなら幸せなのかもしれません。

逆に、今時点で50代以上のあなたは、今の状態のまま逃げ切れる可能性が高いので転職する必要はないかもしれません。

もしあなたが転職を考えているなら、今のオリンピックバブルが弾ける前に転職した方が良いでしょう。

2020年中にも、このバブルは急落するかもしれませんから。

決断するか、そのまま現状を維持するか、それはあなた次第です。

あなたに続く後輩たちのためにも、ご家族のためにも、よく考えて下さい。

1. 転職を考えると視野が広がる

転職を考えるとあなたの可能性、あなたの過去、そしてあなたの未来そして希望と向き合うことになります。

その結果、突然視野が広がり、あなたには色々な選択肢があることに気付くでしょう。

この記事を読んでいる時点ですでに何か可能性を感じているかもしれません。

そんなあなたに、会社はどう感じるでしょうか?

もしあなたが本気で転職する気だと会社が感じると、社員に辞めてほしくない会社は、破格の待遇であなたを引き止めるはずです。

ここで転職を取りやめるという選択肢もあります。

逆にあまり会社が良い反応をしないのであれば、そのまま転職してしまえばよいでしょう。

まず、ここで現在のあなたに対する会社の本心が分かります。

では本気で転職すると会社に伝えるためにはどうすれば良いのか?

実は意外と簡単です。

転職活動をはじめるなら、まずエージェントといわれる転職アドバイザーに相談します。

できれば異業種への転職を希望した方が、待遇は劇的に改善します。

もしかしたら、いまさら異業種なんて転職できないよ、と思うかもしれません。

でも実はゼネコンの経験を必要とする会社は数多くあるんです。

例えば、損害保険関係。

雨漏りを判断する火災保険や、住宅の施工不良を判断する瑕疵保険など、現場の真実を知る人材を喉から手が出るほど欲しがっています。

また、家を購入する人へアドバイスをする「インスペクション」という業種も最近急成長しています。

あなたの経験が120%活かせて、働く時間が半分に、そして年収が1.5倍になる仕事は色々あります。

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2. 転職の選択肢

ここでは、ゼネコンで働く人が転職を考えるとき、どのような選択肢があるのか考えます。

2-1. 発注者、公務員

一番考える人が多いのがこれではないでしょうか。
プロジェクトの川上で、ゼネコンより上の立場で仕事ができる発注者や公務員。詳しく解説します。

デベロッパー

建築では最も川上の発注者デベロッパー。
外構や造成など土木の仕事もあります。

具体的には、三井不動産レジデンシャル、三菱不動産レジデンス、住友不動産、大京、森ビルなどが大手として有名です。
また電鉄系の東急、名鉄、近鉄などもあります。

メリットとして待遇と労働環境が良くなる可能性が高いこと

大手デベロッパーでは、ゼネコンよりも給与が高い会社も多くあります。
勤務時間は部署によりますが、基本的には一般的な大企業のレベル、完全週休2日で、平日も家には帰れます。
年休も消化できます。

中堅以下のデベロッパーは会社によるので、個別に調査した方が良いでしょう。

デメリットは仕事の内容が人によっては面白くないと感じること。

デベロッパーの仕事が面白いかどうかは、個人の価値観によります。
ものを作るという現場からは遠くなり、役所手続きや書類の作成、テナントの調整など間接的な業務が中心になるため、技術者というより文系的な仕事が多くなるイメージです。

製造業の営繕部

製造業ではプラントや物流施設を抱えるため、維持管理や新規建設のための営繕部があります。

この分野の経験が豊富であれば、年齢次第で多くの会社が人材を募集しています。

メリットは製造業なので、福利厚生や労働環境が整っていること。

デメリットは、会社の中では営繕は主要部門ではないため、社内調整で苦労したり、将来リストラの可能性があること。
出世するポストが少ないことも覚悟する必要があります。

また製造業は基本的に給与は低いのが一般的。
大手でも給与は低いところが多くなります。
福利厚生が隠れた給与にもなっているので、額面だけでなく、社宅や手当なども考慮して比較が必要です。

インフラ関連

インフラ関連とは、電力会社・ガス会社・鉄道会社・高速道路会社などのこと

インフラは常に維持管理が必要で、建替えなどの業務も豊富です。

メリットは、組合などがしっかりしている会社も多く、福利厚生や労働環境が整っていること。

また社内でも比較的主要な部門なので、活躍の場は広がります。

デメリットは、エネルギー系企業の業績はエネルギー自由化で今までの独占状態が解消され、今後は競争が厳しくなること。

またインフラ関係は維持管理の業務が主体となるため、小粒で地味な仕事が多く、面白くないと感じる人もいるでしょう。

公務員

公務員は、国家公務員から都道府県、市区町村まで数多くあります。
一般的なイメージでは、安定していて、労働環境も良いと思われがち。
でもそれはどこを選ぶかにより違います。

国家公務員

国家公務員が一番安定していますが、業務は多忙で転勤も多くなります。
繁忙期や部署によっては、普通に徹夜で仕事をすることもあります。

給与はゼネコンより下がります。
ただ年金が手厚かったり、質は高くないですが公舎(社宅)も完備されています。
生涯収入では、ゼネコンとあまり差はないのかもしれません。

国家公務員は年に一度の試験を受けて合格する必要があります。
ゼネコンから国家公務員になる場合は国土交通省が自然な選択肢ですが、国土交通省も2016年は大幅に採用人数を増やしています。
興味があればチャレンジしてください。

国家公務員のメリットは、やはり日本の中枢なのでやりがいがあること。
安定していること。

デメリットは、ゼネコンよりましですが、忙しいこと。

そもそも試験に合格しないと採用されないこと。
年1回しか試験はありません。

国家一種のキャリア組とは別枠になるので、出世は限られること。

日本の財政から考えると、手厚い年金が死ぬまでもらえる保障はないこと。

詳しくはこちら
国土交通省 中途採用【総合職試験担当】

地方公務員

都道府県や市区町村では、忙しさや待遇に大きな差があります。

通常は年に1回の試験に合格する必要がありますが、イレギュラーな募集もよくあるので、気になる自治体のサイトをこまめにチェックするとよいでしょう。

できれば実際に働いている人にヒアリングすることがおすすめです。

地方公務員のメリットは、やはり民間企業に比べると安定していること。
当たり外れはありますが当たりの部署では、残業が少ないところもあります。

地方公務員のデメリットは、今後も安定している保障はないこと。
この先、特に自治体は統廃合が進むことが予想されます。
人員整理もあるでしょう。

2006年に353億円の財政赤字を抱えて財政破綻した夕張市では、希望退職者を募り職員を半減しています。

公務員だから生涯安定しているという考えは、改めたほうが良いでしょう。

参考までに、国土交通省作成の「国土の長期展望」によると、2050年には6割以上の場所で現在の半分以下の人口になることが予想されています。

日本の人口減少の予想

また同じく「国土の長期展望」によると、地方自治体のインフラの更新費と維持管理費はどんどん増えることが分かっています。
地方の税収が減っていく中で、このままのシステムでは財政を維持することが困難な状態です。

インフラ整備費用の内訳予想
都道府県のインフラ整備費用内訳
市町村のインフラ整備費用内訳

地方公務員になるということは、更新と維持管理を中心とする仕事を、限られた予算でやりくりするということになります。
また、市民からの苦情や要望に直接対応することも多いため、市民のために尽くすという意識も必要になります。

2-2. ゼネコン

ゼネコン社員が一番キャリアを生かせるのは、同じゼネコン。
考え方は2通りあります。

待遇アップは今より大手に

JVで他のゼネコンと仕事をしたことがあれば分かると思いますが、同じゼネコンに務めるなら、すこしでも大手に転職した方が待遇は良くなります。

中小ゼネコン
 ⇒準大手ゼネコン
  ⇒大手ゼネコン
   ⇒スーパーゼネコン5社

の順に給与は高くなります。
将来も安定しています。

今は空前の人材不足。
大手もスーパーも必死に即戦力を探している状況です。
ゼネコン経験者がゼネコンで転職するならこれほどのチャンスはないかもしれません。

20代30代であれば、問答無用で採用対象になるでしょう。
30代後半以上でも、公共工事の入札で有利な資格や経験がある人、また特定のジャンルで強みを持っている人は、十分チャレンジするチャンスはあります。

こちらもあわせてお読み下さい
【転職体験談】中小ゼネコンから大手ゼネコンへの転職

地元密着という選択肢も

転勤や単身赴任に疲れたので、転勤のない落ち着いた生活をしたいという方。
地元に密着した小規模のゼネコンという選択肢もあります。

待遇は悪くなるかも知れませんが、転勤がないので、余計な出費も抑えられます。

地方には堅実な経営をしている優良なゼネコンが多くあります。
こういった会社は、業績の悪い準大手ゼネコンよりも経営が安定しています。

2-3. 設計事務所、土木コンサル

設計事務所

建築デザインを極めるなら、アトリエ系の意匠設計事務所へ転職するという選択肢もあります。

この場合は、待遇は極限まで悪くなります。
連日徹夜で月給15万円とか、働く場所ではなく勉強する場所として考えたほうが良いでしょう。
ただ仕事内容は面白く勉強になるでしょうし、将来独立して成功すれば、十分に元はとれます。

また現場経験を活かし、監理のプロとして組織事務所の監理部門へ転職する選択肢もあります。
給与は下がりますが、プレッシャーや長時間勤務からは開放されます。

ゼネコンで設計の仕事をしている場合は、設計事務所へ比較的簡単に転職できます。
ただ待遇は悪くなるため、このパターンの転職はわずか。
大手の組織事務所でも、会社としては、ゼネコンの準大手より売上も人数も小さな会社になります。

土木コンサル

土木の場合は、土木コンサルに転職する人も多くいます。

土木コンサルは、建築の設計事務所と同じく、ゼネコンに比べると小さな会社になります。待遇もゼネコンより悪くなります。サービス残業などもそうですし、中小コンサルになると仕事に使う携帯やパソコンも自己負担というところもあります。

仕事は公共工事の計画や設計が多く、ゼネコンの経験は評価されますが、現場経験だけだと転職した後苦労する人も多いようです。

単純梁の計算だけでなく、緩和曲線の線形計算や流量計算、有限要素法など、多少設計の知識がある人の方が転職後の苦労も少ないでしょう。

2-4. 別の業界

ゼネコンの社員には全く別の業界に転職する人も多くいます。

建設業の未来に悲観的になると別の業界が魅力的に映りますが、それぞれ業界には特有の問題を抱えていたりするので、実際に働いている人に話をよく聞いたほうが良いでしょう。

システムエンジニアや生命保険の営業など、ゼネコンと関係ない業界への転職なら、なるべく若い方が有利です。

20代なら今からプログラミングを学んでも十分に間に合います。

例えば、こちらの様なプログラミングスクールもあります。


生命保険の営業は、出来高制のところが多く、営業成績をあげないと待遇も良くないなど、別のプレッシャーがあったりします。

30代40代で違う業界に転職するなら、建設関係のメーカーや大学の准教授など、ある程度人脈やキャリアを活かせる業界を選ぶ方が現実的でしょう。

とりあえずどんな求人があるのかチェックするなら、リクナビNEXTなど求人サイトに登録して、検索してみましょう。
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転職エージェントに相談すると、より詳しい話を聞くことができます。
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3. ゼネコンの特殊性

転職を考える時にまずすべきことは自己分析。あなたがどういった経験を積んできて、どういった特性があるのかということです。

自己分析の為に、あなたが今働いているゼネコンという会社を客観的に分析し、特徴を知りましょう。

まずゼネコンの特徴について考えます。

3-1. 経験が大きく影響する

ゼネコンの際立った特徴として、他の業界に比べて「経験」がものをいう業種だということ。

ゼネコンでは、どんなに能力が高い優秀な人でも経験が少ないとそれなりの仕事しかできません。

どんなに優秀な能力を持った人でも、経験が3年しかないと経験15年の普通の人に勝てないのがゼネコンの仕事です。これは現場でも内勤(常設)でも同じ。

個人的な感覚では、少なくとも10年くらいの経験が無いとゼネコンでは一人前として仕事ができないと思います。

そんなの、どんな仕事でも同じじゃないの? と思うかもしれません。

そうでもありません。

分かりやすい例として、たとえば不動産賃貸の営業マン。経験3年で営業成績トップという人が大勢います。経験5年で独立して、社長をしている人も大勢います。自動車の販売営業などでも同じです。

営業だけではありません。技術者でも、例えばシステムエンジニアでは、30代半ばになると技術革新についていくのが困難になり、第一線を退くのが一般的。製造業も、技術者として出世ラインを外れると子会社に出向する会社が多いのです。

ゼネコンでは経験を重ねることで、長い年月をかけて業務能力がゆっくり上がっていくという特徴があるのです。

日本の会社システムとは相性が良い

日本の会社の特徴といえば、長く務めるほど出世する「年功序列」、そして生涯1つの会社に勤務する「生涯雇用」

ゼネコンの仕事は、経験を積むほど、業務処理能力が向上するので、「年功序列」と非常に相性が良いのです。

またゼネコンで働く社員は50代になっても、経験を活かせる仕事が社内に数多くあります。安全管理やトラブル対応など、経験がないとできない仕事が多いのです。そのため、もし出世のラインから外れても出向や早期退職になりにくく、ある程度やりがいのある仕事ができるのです。

結果、ゼネコンでは定年まで務め上げる人が多いという特徴があります。「生涯雇用」とも相性がよいのがゼネコンの仕事なのです。

ゼネコンの対局の例として、例えばベンチャー企業では20代の部長が50代の部下を叱るなんて普通のことです。

そういった意味では、ゼネコンの社員を定年まで務めるのは悪くない選択肢かもしれません。また、すでにゼネコンで10年以上の経験を積んでいる人なら、その経験を活かすという方向性を考えたほうが良いかもしれません。

3-2. 現場勤務の特徴

ゼネコンの最も特徴的な職場環境は「現場勤務」。その特徴を考えます。

小さな現場だと1人から大きな現場だと数百人まで、その規模は様々です。期間も数日の現場から数年、十数年まで様々。建築と土木でも細かい違いはありますが、ここではそんな現場勤務に共通する特徴を考えます。

人の当たり外れが大きい

現場勤務の特徴は、事務所内のごく限られた人と毎日仕事をすること。朝から晩まで同じメンバーで仕事をします。会社の他の人と接触することはかなり少なくなります。とくに若い年代だとなおさら。

直属の上司や同僚、部下も限られた少人数で閉鎖的な環境で仕事をするので、一緒に仕事をする人の当たり外れが大きいのが現場勤務の特徴です。

また現場勤務では、現場所長が絶対的権力を持ちます。だから現場所長が、普通の会社の支店長の様なイメージです。

閉鎖的な環境で、絶対権力をもった所長の元で仕事をするので、自然と所長の個性が現場に色濃く反映されます。

所長が明るい性格だと、現場も明るい雰囲気になり、仕事がしやすい現場になりがち。逆に所長が厳しかったり、ネガティブな性格だと、現場も居心地が悪い雰囲気になりがちです。ゼネコンの社員は明るい社交的な人が多いので、悪い雰囲気の現場は少ないでしょう。

しかしまだ経験が浅いゼネコン若手社員が悪い雰囲気の現場に配属になると、耐えられずにうつ病になったり、自殺してしまうケースもあります。もしあなたがこのパターンなら、すぐに周りの人へ相談してください。会社に産業医がいればそちらでも良いでしょう。

誰にも相談できない環境であれば、このサイトの相談窓口でもかまいません。会社なんて辞めてもいくらでも生きていけます。あなたの人生を大切にして下さい。

転勤が多い

ゼネコンの現場勤務では、工事が終われば事務所を畳んで、すぐ次の現場に移ります。だから長くても数年で転勤になります。

支店内の転勤もあれば、支店間での転勤もあります。人によっては海外への転勤も。

自宅を購入し、子供が成長してくると、現場勤務の転勤に家族がついて行けず、単身赴任になる人も多くなります。自宅から通える範囲でも、通勤時間が2時間近くなると平日は現場や車に寝泊まりする人が多くなります。

自宅を購入する世代になると、この点で悩む人が多いようです。

勤務時間が長い

ゼネコンでは、勤務時間がどうしても長くなります。これは現場のシステムが原因。

一般的に、現場の朝は8時の朝礼から始まります。多くの所長は8時の朝礼に毎朝出るので、現場のゼネコン職員全員が8時に現場へ出ることになります。

現場の終わりは、夕方17時。ゼネコン職員は現場が全て終わってから事務所へ戻り、デスクワークを行います。

特に人数の少ない現場や部下の居ない最下層の年代では、昼間は現場に張り付きになります。夜11時や12時まで仕事をしている若手職員も多いことでしょう。

また道路や鉄道などの土木現場や建築のリニューアル現場などでは、夜勤工事になります。この場合も、デスクワークは現場の動いていない時間にこなすことになります。

この様な事情で、現場勤務では勤務時間が長くなりがちなのです。

子供が生まれると、最近は夫も子育てに参加することが普通ですが、ゼネコン社員の現場勤務では子育てに参加することは難しいため、家庭内でもめるケースも多いようです。

労働基準法で特別扱い

ゼネコンの社員はあまり知りませんが、一般的な会社員は勤務時間の上限が定められています。

労働基準法第36条では、時間外労働をするためには労働者の過半数が所属する組合と会社は協定を結ぶ必要があります。いわゆる36協定(サブロクきょうてい)です。現場では所長と職員全員が結ぶのが一般的です。

ただし一般の会社員は、36協定を結んでも時間の上限があります。
厚生労働省の「時間外労働の限度に関する基準(平成10年労働省告示第154号)」によると、
一般の労働者の36協定での限度は

  • 1ヶ月で45時間
  • 2ヶ月で81時間
  • 3ヶ月で120時間
  • 1年間で360時間

となっています。

ゼネコン社員が見たら、笑っちゃいますね。

現場で結ばれる36協定では、1ヶ月100時間とか200時間は珍しくありません。

ゼネコンと一般の会社員で大きな差がある原因は、厚生労働省の基準で、建設業が適用除外(対象外)とされているため。ゼネコンでは36協定さえ結べば、残業をどれだけしても違法になりません。

ちなみに厚生労働省の基準で適用除外の業種は、

  • 工作物の建設等の事業←これがゼネコン
  • 自動車の運転の業務
  • 新技術、新商品等の研究開発の業務
  • その他厚生労働省労働基準局長が指定する事業

となっています。

だからこそブラックじゃない

ゼネコンでは実質無制限となっている労働時間ですが、悪い話ばかりではありません。きちんと残業が正式に認められるおかげで、正式に残業代がもらえるというメリットがあります。

役職手当が付く前の30代前半ゼネコン社員は、残業が多く手当も高額。スーパーゼネコンでは、年収1,000万円を超える人もいます。

世の中のブラック企業は、36協定で上限があることを理由にサービス残業を強要し、残業代を支払わない会社が多くあります。ゼネコンでは残業代がきちんと受け取れる会社が多いので、ブラック企業ではないのです。

ただ地方の小規模ゼネコンでは、サービス残業を強いている会社もあります。また早く役職を付け管理職扱いにすることで、残業代を無くす会社も多いでしょう。そういった会社に転職する際は、よく情報収集した方が良いでしょう。

新たな法改正の動きも

2016年3月に安倍首相が、現状の36協定を見直すと発表しました。少子化対策の一貫とのこと。

ただし見直しの焦点は36協定でも、一般企業に対する特別条項という部分なので、適用除外の建設業がどこまで影響するかは不透明です。しかし建設業にもなんらかの影響が期待できます。

職人や職長、協力会社との人間関係

現場では、職長や職人さんと打合せをして仕事を進めます。この打合せ次第で、現場の仕事が円滑に進むかが決まるため、コミュニケーション能力や調整能力が非常に重要になります。

現場勤務のゼネコン社員で、この調整能力やコミュニケーション能力が低い場合は、なかなか仕事が上手く進められません。

この能力は努力すれば身につくものなので、まだ経験年数が少ないのであれば、悲観する必要はありません。能力を伸ばす勉強をしましょう。ロジカルシンキングや人を動かす心理学などを勉強すると役に立ちます。

経験年数が5年以上あっても人間関係が上手くいかない人や、そもそも人と関わり合いたくない人は、社内の現場勤務以外の部署へ配属転換を希望するという選択肢もあります。

発注者、設計者、監理者との関係

ゼネコンの現場勤務では、社外の人との関係も多くなります。

まず工事を発注している発注者。そして設計者、工事の監理者。他にも関係省庁の警察や消防、道路管理者など多くの関係があります。時には近隣からの苦情に対応することもあります。

難しい折衝や交渉をまとめることもあります。役所特有の書類や手順など独特の文化を学び、使いこなす必要もあります。

こういった関係を楽しめると現場勤務の楽しみになりますが、折衝などが苦手な人には楽しめないかもしれません。

対外折衝や交渉の経験は、他の仕事でも大変役に立ちます。

人出不足が深刻なゼネコン

今は2020年の東京オリンピックやアベノミクスの影響で、ゼネコンは超多忙。その影響で、現場勤務にしわ寄せがきています。

人手不足は深刻ですが、現場職員が足りなくても、営業部門は仕事をとり続けます。それが営業の仕事だから仕方ありません。

どんどん現場は増えますが、社員を急に増やすことは出来ません。だから現場の人員は薄く、派遣社員などを使って現場管理をしなくてはいけません。

派遣社員でも、正社員と同じレベルの仕事ができる人は今の市場に出回っていないため、派遣会社から紹介される人はあまりレベルの高くない人ばかり。この派遣社員を使いこなして現場を回していくため、どこの現場も大変な状況です。

若い年齢から派遣社員を管理することは、貴重な経験です。特に能力の低い人を上手くコントロールする事ができると、様々な仕事に応用できます。

ただ、この人手不足の環境は転職には有利。人手不足はどこのゼネコンも同じです。だからゼネコンへの転職は今が一番良い環境だといえます。一昔前には中途採用がなかったスーパーゼネコンも積極的に中途採用をしています。

また地方の有力ゼネコンなども、昔は数年に1人だった中途採用枠を大幅に増やしている状況です。

ゼネコンへの転職を考えている人は、売り手市場の今が狙い目です。

純粋にものづくりができる

ゼネコンでは現場でリアルにものづくりの仕事ができます。

ゼネコン社員の多くは、ここに魅力を感じて日々の厳しい業務をこなしているのではないでしょうか。

コンクリートを脱型したときの、鏡のような表面に鳥肌が立つという人
竣工した後、多くの人が建物を利用している姿を子供に自慢する人

この様に純粋にものづくりが好きな人には、ゼネコンの現場勤務は最適な仕事だといえます。

3-3. 内勤(常設勤務)の特徴

ゼネコンでは現場と違って内勤(常設勤務)という仕事もあります。

現場勤務とは少し違い、内勤では普通の会社員に近い仕事になります。

比較的残業も少なく、労働環境も良いため、転勤を考える人も少なくなります。

逆に残業時間の制限がある部署がほとんどなので、サービス残業が多くなるというデメリットもあります。

具体的にはこういった部署があります。

設計部・技術部

一定規模のゼネコンでは、社内に設計部や技術部を抱え、さらに大規模なゼネコンでは技術研究所などがあることも。

建築設計事務所や土木コンサルと違い、ゼネコンの設計部や技術部では、現場の情報が豊富。だから現場に精通した技術者が育つと定評があります。じっさいに転職ではその経験が評価されます。

大手ゼネコンの設計部は、業務レベルが高く、優秀な人材が揃っています。設計では下請けを何社も使い、一人で多くの物件を担当する人が多くなります。待遇は設計事務所より良いので、離職率は低くなります。

中規模以下のゼネコンでは、マンションなど用途を絞った物件の設計が多くなります。その分野に特化することでスペシャリストとして能力が身につきますが、待遇は大手に比べると悪くなります。転職を考える人は、役所や民間発注者の営繕部門、適合性判定機関など、業務経験を活かした選択肢が考えられます。

営業

ゼネコンの営業は、経験豊富な40代、50代が中心。この年代で転職するなら、自分のコネクションで直接交渉するのが一般的でしたが、最近はすこし様子が変わってきたようです。

最近は入札に有効な業務経験や資格をもった人が不足しているため、そういった経験や資格を活かせる人は、現場所長として迎えてくれるゼネコンもあるようです。

事務系

ゼネコンには事務系の社員も多くいます。

経理、総務、広報など様々な部門があり、現場の面倒くさいオジサンの対応をしてくれています。決算や催事の時は忙しいですが、それ以外は割りと落ち着いた仕事環境なので、比較的離職率は低い様です。

この分野の社員は、同じゼネコンを始め他業種にも転職することは可能ですが、社内特有のシステムや経理処理、人間関係などがリセットされるデメリットもあるので、メリットとデメリットを考える必要があります。

現場事務は少し違います。現場をいくつも担当し、派遣の事務員を使いこなしながら、地鎮祭や上棟式などの催事を取り仕切り、個性的な現場所長の相手をするのはそれなりの適性が必要。向いていないと感じて、転職する人も多い様です。

普通の事務仕事を希望するのであれば、まず社内の配属転換を希望するのが理想ですが、どうしても聞き入れてもらえない場合は転職という選択肢もあります。

4. 転職で成功する方法

転職で成功するためにはどうすれば良いのでしょうか。

成功するとは、あなたが転職してよかったと思い、後悔しないこと。

だから先ずあなたの理想や希望を整理することが大切です。

4-1. あなたの理想や希望を整理する

あなたの理想や希望を整理するために様々な方法があります。

ここでは多くの成功者が崇拝していることで有名な、神田昌典氏の著書「非常識な成功法則」を推奨します。

簡単にその方法を紹介します。

やりたくないことを明確化する

先ずあなたが本当にやりたいことを明確にするには、逆に「やりたくないこと」を明確化することが有効です。

いま、人生で最も嫌なこと、人生から消し去りたいことを、良心やしがらみなどに構わず、とにかく書きまくります。

例えば、

  • 夜遅くまで無駄な書類を作りたくない。
  • 土曜日も日曜日も仕事をする人生は送りたくない。
  • きちんと仕事をしている職人をムリに値切る様なことはしたくない。
  • 事務所に泊まって家に帰れない生活はイヤだ。
  • クレームで24時間呼び出される仕事はイヤだ。
  • 意味不明な上司に愛想を振りまくのはイヤだ
  • 常識はずれな発注者の相手はイヤだ

など。

こうやってやりたくないことをリスト化することで、逆にやりたいことが明確になるのです。

やりたいことを明確化する

次にやりたいことを明確化します。

制限を考えず、自由に考えます。あなたには必要な資金も経験もお金もあるとします。

  • 子供に胸を張って自慢できる仕事がしたい
  • 日本のインフラ保守に革命を起こす様なシステムを考えたい
  • 転職した会社で社長になって、社員が安心して働ける会社を作りたい
  • 技術者として、子供の頃から過ごした地域の人々の役に立ちたい
  • 画期的な建築物を設計して、設計業界に革命を起こしたい

など。

ここで注意するのは、あなたが本当にやりたいと思っているかどうか。

どうしても人間は他人の価値観に流されやすいのです。

世間では、安定した会社に勤めて、出世して、取締役や社長になるのが成功だとされます。
本当にそれがあなたのやりたいことなのか、よく考えて下さい。

「やりたくないこと」と「やりたいこと」の決着をつける

ここで、あなたの「やりたくないこと」と「やりたいこと」の2つがぶつかっていないかを確認します。

「やりたいこと」をするために「やりたくないこと」をするのでは、本末転倒になってしまいます。せっかく転職しても、後悔する結果になります。

だから「やりたくないこと」が本当にやりたくないのか。そのなかでも特にやりたくないことは何なのか、をしっかり考える必要があります。

例えば、休日に家族との時間を大切にできれば、平日は遅くまで頑張れそうだとか。やりがいのある仕事なら、24時間呼びだされても仕方ないとか。

そして「やりたいこと」をするためには、今の仕事から十分な学びを得たのか? ということも大切です。

まだ十分な学びを得ていないなら、いったい何をいつまでにすれば良いのか? そう考えると、転職がより具体的にイメージできます。

4-2. あなたの適正と年齢

あなたのやりたいこと、やりたくないことが整理できたら、今度はあなたの適正と年齢について考えます。

このプロセスは、主に20代のまだ経験が浅い人にとって特に大切です。

まだ若いということは、可能性も広く選択肢が多いため、何を選べば良いのか迷うことになります。

あなたが本当に適性があるのは、どういった仕事なのか。どういった会社があなたを求めているのか。

同じような年齢の知り合いに聞いても、まだ本人が本当に会社や業界を理解していないということもあります。

20代では転職サービスに登録してみるのも良いでしょう。あなたの性格や適性を診断してくれるテストなどもあります。また登録するとあなたに魅力を感じる会社がアプローチしてくることで、あなたの市場価値も分かります。

30代後半から40代になると、具体的に会社を絞って個人的な繋がりでアプローチした方が成功しやすくなります。知り合いや仕事の繋がりで、なんとか接触してみましょう。

5. 転職することが決まったら

転職は、採用が決まれば待ったなしになります。新しく採用が決まった会社は、なるべく早く来て欲しいはずです。

一方で、今の会社はなるべく長く残って欲しいはず。この板挟みになります。

なるべく今の会社とは円満な形で退職したほうが、後々のため。将来、今の会社の人とどんな関係になるか分かりません。しっかりと引き継ぎを済ませ、会社に迷惑のかからないタイミングで退職しましょう。

採用が決まれば、なるべく早く今の会社に辞表を提出します。もちろん先に辞表を提出しても良いのですが、就職先が決まらずに辞表を出すことは難しいでしょう。

辞表について、社内規定があるはずなので確認してみましょう。通常は手書きで、会社で決まった文面があるはずです。

一旦辞めてから、しばらくゆっくりして失業保険をもらいながら転職先を探すという選択肢もあります。これは日本の社会ではあまり良くないとされます。特別な理由がない限り、有給休暇を休む程度にした方が、新しい会社には印象が良いでしょう。

企業年金や社会保険、税金などの事務的な手続きをして、年休を消化します。

新しい仕事に備えて、準備をしましょう。

6. 転職活動をしてみると視野が広がる

いかがでしょうか。

この様に転職を考えて、今の会社のことを客観的に分析すると、良い面も悪い面もより深く理解できます。
その結果、転職をしないという人も多いのです。

視野が広がると、今の会社でまだ出来ることがたくさんある事に気付きます。
それをやりきったと感じたら、転職することで、転職に対する満足度も上がるのです。

まず転職活動をして、その感覚を味わってみてはいかがでしょうか。

転職活動をはじめるなら、エージェントといわれる転職アドバイザーに相談してみましょう。
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後悔しないために、出来ることから始めてみて下さい。

あなた本人、そしてご家族が笑顔ですごせる毎日をお祈りしております!